地下貯蔵タンク等からの危険物流出事故を防止するために、日常点検・定期点検の徹底は重要です!
定期点検は年1回以上は行ってください。
点検は危険物施設の位置や構造及び設備が法令で定められた技術上の基準に適合しているか確認するものです。
定期点検でのチェックポイント
点検計画の作成 | 点検の周期と点検の時期を決める |
点検実施者を決める | |
点検結果の記録・保存 | 点検の結果を定期点検記録表に記録する |
定期点検の結果を定められた期間保存する | |
点検実施後の措置 | 点検の結果、何らかの異常が発見された場合、必ずフィードバックを行う |
地下タンク等の「漏れ点検」
地下貯蔵タンク等及び地下埋設配管は、漏れの点検を実施しなければなりません。
点 検 対 象 | 地下貯蔵タンク | 地下埋設配管 | 二重殻タンクの強化 プラスチック製の外殻 |
規 則 | 第62条 5の2 | 第62条 5の3 | 第62条 5の2 |
告 示 | 第71条第1項 | 第71条の2 | 第71条第2項 |
告示等で定められた点検方法 | ガス加圧法 | ガス加圧法 | ガス加圧法 |
液体加圧法 | 液体加圧法 | - | |
微加圧法 | 微加圧法 | - | |
微減圧法 | 微減圧法 | - | |
- | - | 減圧法※ | |
その他の方法 | その他の方法 | その他の方法 |
※SF二重殻タンク及び容量50kl以下のFF二重殻タンク
日常点検実施時のチェックポイント
量の確認と漏えい検査官による点検 |
毎日の使用量と補給量のチェックを行う
液面計や計量棒を用いて液面の測定を行う
漏えい検査官によって流失の有無を確認する
貯蔵施設と消費施設に流量計を設置し、地下埋設配管等の途中での流出を発見する
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地下タンク周囲の点検 |
マンホールやマンホールパッキン、検査管キャップの閉め忘れや破損がないかを確認をする
※マンホール内に水が入ると腐食等の原因となります 地下タンクマンホールピット内や、配管の点検口や配管ピットの清掃がされているかを確認する
※汚れていると点検しにくくなるため マンホール内のプロテクターや底部に亀裂や破損がないかを確認する
タンク上部のスラブにひび割れ等がないか確認する
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遠方注入口や油分離槽の点検 |
遠方注入口にひび割れ等がないか確認し、併せて清掃も行う
油分離槽に油の滞留はないかを確認する
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固定給油設備等の点検 |
固定給油設備等のカバーを外し、ポンプや配管からの漏れがないか、ゴミ等が付着していないかを点検する
固定給油設備等の吐出状態を見て、ノズルから空気(気泡)が出ていないかを確認する
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付近の河川等の状況 |
付近の地下水、河川などに油などのにじみや臭気がないかを確認する
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ガソリン携行缶を安全・安心に使うポイント
ガソリンは気温が-40℃でも気化し、小さな火源でも引火し、爆発的に燃焼する物質です。(軽油は+40℃で気化します)
ガソリンを入れる容器は、消防法令により一定の強度のある材質を使用することと、容量が制限されています。特に灯油用ポリエチレンかんにガソリンを入れることは非常に危険ですのでやめましょう。
ガソリンの購入は、消防法令の基準に適合した容器でガソリンスタンドにて購入してください。(セルフスタンドでは、利用者が自らガソリンを容器に入れることはできません。)
(ガソリンを携行缶で購入する際は、ガソリンスタンドの従業員から本人確認、使用目的の確認が行われ、確認した内容は販売記録として保管されます。)
ガソリンは、揮発性が極めて高く、火災が発生すると爆発的に広がるので、ガソリンを容器に入れて保管することは極力控えてください。
パッキンの劣化、キャップの締め方の不備等、注入口からの漏れによる危険物の漏えい事故の報告がありますので、使用時には取扱説明書をよく読み、適正な取扱いをしてください。